北村建築工房 「木成りの家」の創業95年の工務店 横浜・横須賀・湘南を中心に無垢材・自 然素材・デザインにこだわります

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株式会社 北村建築工房
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横浜・横須賀・湘南を中心に創業90余年。無垢材・自然素材と個性的なデザインの「木成りの家」にこだわる、北村建築工房です。
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横須賀市H様邸

いつも道具を眺めていたい。 横須賀市 H様邸 (2008年9月完成)


家づくりのはじまり ‐ 出会いのきっかけ

ご主人:当時の借家が手狭になってきたので広いところに移ろうかって思ったのが、始まりです。
まずはマンションか一戸建てか、買うか買わないかで考えた。僕はマンションでもよかったけど、彼女はずっと一軒家で生まれ育ってきたので、一軒家がいいかなって。それで、最初は建て売りを見に行ったんだけど、間取りがいまいちだったり、なんともチープな感じが否めず、これはないと思った。結局は、値段とのバランスかな。安いとも思わなかったけど、相対的な値段の話しだけじゃなくて、この金額を出してまで買ってもいいなと思える代物ではなかった。

奥さま:自分たちが気に入るようなものもなさそうだったしね。

ご主人:仮に2000万円だったとしても、そんなにお金を出してまで欲しいと思えなかったし、それなら賃貸の方がいいとも思うぐらい。
そうしたら、ちょうどその頃彼女の実家が大手ハウスメーカーの注文住宅で建て替えをするって言うんで、じゃあ実際そういうのでやったらどうなの?って思って、次はハウスメーカーを見に行ったね。

奥さま:住宅展示場をまわって、大きいところも小さいところも中堅どころも10社位いろいろ話しを聞いたよね。
実際建ててるところも見に行ったけど、結局ここでも何か違うよね~っていう感じだった。

ご主人:モデルハウスはとても立派で夢のような場所だけど、よくよく考えると現実離れしている。それに実際に話を聞くと、所詮は決められたものの中からパーツを選ぶだけでね。やっぱり、そこにそれだけのお金を出してまで欲しいなとは思えなかったね。

ご主人:その頃には大体土地の目星がついて場所が横須賀に決まったんで、次は横須賀で建ててくれる大工さんみたいな工務店や小さい会社も探してみようかってなって。

奥さま:それで、ネットをウロウロ探してたら協栄ハウジングを見つけて。ホームページで施工例を見たら、「あれ?わりとうちが求めてるものに近いじゃないの?」なんて思って。それに住所見たら追浜だし、「こんな近くにこんなおうちを建ててくれる工務店があったんだ!」って驚いて。

ご主人:やっぱり工務店は現場と近くないと大変ってイメージがあったしね。

奥さま:それで「じゃあ一回会ってみる?」ってことで会いに行ったよね。



実際に会ってみて

ご主人:北村さんって営業マンじゃないでしょ。それまでの会社って対営業マンとの話しだけだったけど、営業マンって調子はいいけど、結構物を知らない人が多かった。

奥さま:家を売るのにわたしたちより知識がないし、質問しても「どうでしょうね~」なんてはぐらかされちゃうってこともあって、そんな人に何千万っていうお金を預けてお願いするなんてできないって思ったよね。
それで北村さんと話したら、いいところだけじゃなくて、悪いところも包み隠さず言ってくれるし、「いや、それはできませんよ」とか、「そうしたらこうなりますよ」とかすぐに答えてくれて、だから信頼できたっていうのはあったね。

ご主人:小さい会社だからっていう不安はなくて、逆に小さいけど『ずっとやってきてる』っていう力を感じた。

奥さま:会って話しをしてみたら、ここなら予算に合わせて納得のいく面白い家が建てれそうだなと思って、この人なら任せても大丈夫って思えた。これが一番の決め手だね。


土地探し

ご主人:もともと2人とも横須賀育ちだからこっちで探したんだけど、約2ヶ月間ほぼ毎週、不動産屋に通って物件を見に行った。でも、値段は良いけど立地が...、立地は良いけど値段が...ってなかなか気に入る物件がなくてね。
それで長期戦を覚悟したところで、話が急展開。彼女の両親が近くで宅地造成しているところを見つけてくれて。
いろいろ条件的にも良さそうだったから、直接業者に話しをしに行ったら、価格も手が届くものだったし、大きさ・立地・価格のバランスも優れてたから決めました。
ちょうど造成を始めたときに見にこれたから、北村さんに配筋の仕事のチェックもしてもらったよね。

奥さま:駅から歩いて10分でこれだけ緑があるってなかなか無いよね。
タヌキの親子もいるし、リスもいるし。フクロウも鳴くんですよ。

ご主人:でも景色の良さは結果的についてきたって感じ。土地を選ぶポイントとしては重視してなかった。

奥さま:実際ここに決めてからは、やっぱりこっちの抜けを生かそうって考えたけど、リビングから富士山がちょうど見える高さに窓をつけてもらったから良かったね。額縁みたい。

奥さま:でも、最初の予定よりも土地の引渡しが1年も遅れちゃって。だからその間を利用して北村さんと打合せをしたね。期間が長かった分労務費かかって大変だっただろうね(笑)。



自然素材へのこだわり

奥さま:北村さんと事務所で何度か話したあと、OB訪問をさせてもらって、個別にお宅を3軒ぐらい見せてもらったね。

ご主人:そう、それまで自分たちは『自然素材』って全然意識してなかった。

奥さま:初めわたしたちね、どういう家を建てたいかをまとめたシートを自分たちでつくってたのね。どういう建材を使って、間取りはこうで、こだわるところはこれって書いたもの。それを初めて会ったときに北村さんに渡して、「こういう家を建てたいです!」って言ったんだけど、多分ね、そこに書いてあった内容っていまのこの家の感じとは全然違う。
土間収納は最初から希望してたけど、自然素材なんて全然意識してなかったし、フローリングだって別に合板でもよくて、無垢の木にこだわってなかった。外壁もサイディングでいいって最初は思ってたし。
こだわるところに、『素材にこだわる』っていう意識がなかったよね。

ご主人:そう、雰囲気が欲しかっただけだね。

奥さま: それで実際北村さんのところでおうちを見せてもらって、本物の素材を見て比べちゃうと、「この感じ全然違う!」「これがいい!」って思えて。

ご主人:建て売りとかハウスメーカーを見て、チープさを感じてたけど、
奥さま:でもそれが何でチープに思えるのか、何が『違う』って思わせる原因なのかが自分たちで分からなかった。北村さんのところでおうちを見せてもらうまでは。だから、「あ~これだったんだ」「この違いか~」って分かったよね。

ご主人:実際見ると考えが変わる。本物と偽物じゃ比べものにならない。



優先順位

奥さま:リビング続きで土間をつくって、大容量の収納が欲しかった。
なおかつ道具を見てたかったの。扉を付けて閉まって隠しちゃうんじゃなくて、つねにリビングから見てたい、眺めてたいっていうのがまずひとつあった。

ご主人:仕舞うものは違うけど、昔の民家みたいな感覚。土間に農具があったりするイメージ。

奥さま:車好きな人はここに車置いたりバイク置いたりするみたいに、それが私たちの場合は山の道具っていうだけでね。何をしてるときもこれを眺めて「あーでもない、こーでもない」って言いながら、「いや~いい板だね」って(笑)。

H様趣味の山スキー。雲よりも高い高度から滑り降ります。

奥さま:あとは開放的な空間のリビング。リビング続きのデッキと吹き抜け。
一番大きな希望はその2つかな。
うちは割とこういうのが欲しいって希望がはっきりしてたから、悩みようがなかった。間取りもそれほど選択の余地もなかったよね。

ご主人:基本的にこの家はお客さんのことは一切考えてないね。
僕たちのことしか。
奥さま:なんかあればデッキにテントでもはれるしね(笑)。



ペレットストーブについて

奥さま:最初は薪ストーブを考えてて北村さんに話をしたら、「ペレットストーブっていうのもあるよ」って教えてくれて。それまで知らなかったんだけど、そこから調べていって結局それにしました。

ご主人:薪ストーブはずっと家にいる人じゃないと無理だしね。

奥さま:焚きつけるのに時間もかかるし、一度つけたら消すのも水かけちゃうこともできないから、鎮火するのも時間がかかる。

ご主人:だから薪ストーブってずっと消さないんだよね。そのまま出かけちゃうって人もいるらしいけど、それはちょっと心配だし。

奥さま:こういう住宅地の中でそれはできないよね。で、その欠点を近代的に直したものがペレットだったから、じゃあこれかなって。火をつけるのも自動点火だからラクで、火の強さも調節できるし、煙も出ないからね。

ご主人:リビングで暖房をつければ家中温かくなるけど、ただ立ち上がりに時間がかかるから、最初だけエアコンと併用するのが一番効率が良いかな。あと、ストーブ内の灰の掃除やペレットのストックとか、ペレットストーブにもデメリットはあるけど、ぼくらは全然手間とは考えてない。火を眺めるっていうだけで温まるし、インテリア性もいいでしょ。

奥さま:興味のある方はぜひ見に来て頂きたいですね。



オイルと珪藻土をセルフビルド

ご主人:うちは自分たちでやりすぎた。やらなくて済むんだったら、やらない方がいい(笑)。

奥さま:いい体験だったとは思うけど、やってる最中はとっても大変だった。オイルも塗った量が多かったからね。
DIYは楽しめるところまでにした方がいい。つらくなってきちゃうとほんときつい。

北村:どうしても自分が手をかけた部分が欲しいっていう考えの人は別としてね(笑)。

奥さま:そう、家族の記念とか思い出づくりとして、例えば子どもがいて、子どもも参加して家をつくったっていう一つの記念として何かをやるんだったらいいけどね。


ご主人:そういうのが楽しんでできる人ならいいと思うけど、一般の人には苦行だよ。
延べ14日かかって毎週休みの日に来てやったけど、
奥さま:わたし腱鞘炎なっちゃったし。
この尋常じゃない棚板の数、それから巾木、窓枠、プラス最後にきたのが床。床なんて泣きそうになってたよね。
そんな甘いもんじゃないね。やってみなきゃ分かんないけどね(苦笑)。

奥さま:本当に一番いいのは、1回目はプロにしっかりやってもらって、メンテナンスは自分でこまめにやってくってのが一番いいよね。

ご主人:でも住み始めて物が増えたら実際やらないかもよ(笑)。



無垢の床

ご主人:無垢の床って傷を気にする人多いでしょ。でも僕は、全然気にしない。ストーブのところもススで黒くなるけど、全然気にしてない。
日本人って、車とかすごい大事にするでしょ?毎週洗車したりとか。
僕はああいう感覚がまるっきりないから、汚れたり、壊れたりするのは当たり前だと思ってる。

奥さま:木のにおいも毎日住んでると分からないです(笑)。
麻痺しちゃったんだね。
でも横浜に住んでたときは、毎日お香をたいてたんですけど、ここに来たら焚く気にならない。

北村:新しい家や車って、新しいにおいがするじゃないですか。
あれはあくまで化学物質のにおいなんですよ。逆に、木のにおい以外何もしないっていうのが一番いい話しですよね。



断熱材のセルロースファイバー

奥さま:『夏涼しい』っていう方が感じやすいかな。
真夏にここでDIYしたけど、もちろんクーラーなんてついてないし、家ができる前だから、窓を開け放しにしただけなんだけど、外にいるより全然涼しかった。
やっぱりセルロースの効果だと思う。

奥さま:でも、冬も思ったよりあったかいね。

ご主人:一般的に吹き抜けで、部屋が全部つながってるし、玄関や土間がすぐだから、やっぱり寒さは心配だったけど、
奥さま:実際住んでみると寒くないよね。

ご主人:他の人より寒さを騒がないっていうのもあるかもしれないけど(笑)。

奥さま:そういうのは個人差があるからね。わたしたちは全然平気。
逆に良かったのが、家のどこに行っても同じ気温。普通だと、リビングから出るとトイレに行くのも寒かったり、寝室やお風呂場が寒かったりっていうのがあるけど、それが全然なくて、どこに行っても大体同じような温度だからいいよね。

ご主人:床暖房も、そこからはずれちゃうと寒さを感じたりするけど、うちの場合リビングで暖房かけただけで全部に空気がまわってあったかいよね。



まわりの反応

奥さま:友達が来たら大体驚かれますね。「変わってるね」「お店みた~い」って。「山屋さんなの?」みたいな反応かな。

北村:でも家って、自分たちなりに大切に使っていけるっていう意識が「いい家」の条件だと思うんで、たとえば他の人からみて普通じゃないって思っても、自分たちが満足すればいい家だと思うんです。だから、こだわりが形になった上で、いろんなに「変わってる」って言われるのは褒め言葉だと思いますよ。
この「変わってるね」の言葉が、変な意味の「変わってる」じゃなくて、お施主さんのこだわりが形になって表れてる、表現できてるっていうことだから、そう思われるのはうれしい。流行りだけとか、予算の関係で無難に納めちゃおうってことをしないで、しっかり打合せして積み上げていった結果が、ちゃんと形になってるっていう証拠だからね。

奥さま:北村さんはね、本当に細かい。普通の人はそんなところまで見てないっていうところまで、北村さんは全部こだわる。極端な話、把手ひとつドアノブひとつから、それを留めるネジまで、どうしようかって。
そこまでこわだって考えてくれる。だから大変と言われれば大変だけど、そういう細かいところの打合せがカタチになったときに、そうするのとしないのとでは多分全然雰囲気が変わってくるでしょうね。



インテリアのこだわり

奥さま:色みを使うものと使わないものとで分けてるかな。ハンモックとかウェアがカラフルだから、他は茶系の天然素材系のカゴで揃えたりして、そういうのを分けて使ってる。どうしても道具って色がカラフルだからね。
そうすると、物がいっぱい置かれてても散らかってる感じはあまりないかな。
こういう風に作ってもらった収納のおかげっていうのもあるよね。

奥さま:このハンモックは家ができるより前に買っちゃって、アパートの押入れに寝かせといたの。
夏なんかすごく気持ちがいい。仕事から帰ってきてデッキにハンモック吊るしてゆらゆらしたり。
冬はストーブを使ってなければ夜は家の中にひっかけて。ここでテレビ見ながらそのまま寝ちゃってます。



これから家づくりをされる方へアドバイスをお願いします

奥さま:自分が一番何が欲しいのかをきちっと決めてからプランニングなり話しなりをしていくのが一番大事じゃないかな。

結局わたしたちも話をしていくうちに悩むことっていっぱいあった。
値段とかお金の問題でどうしても希望のものがうまくいかないこともあるけど、結局戻ってくるのは一番何が欲しかったんだっけってこと。

北村さんがよく優先順位優先順位...って言うけど、それって最終的にはすごく大事だよね。何を決めるにもそこに立ち返って、わたしたちって何が欲しかったんだっけって。それが根底にあって、じゃあここはこうした方がいいよとか、こっちは我慢してこっちに力入れようよって進めたから。

多分それがブレちゃうと、最終的に納得する家っていうのはできないと思う。
それが分かってるから、北村さんもしつこく優先順位を決めてって言ってくれるんじゃないかな。
それってすごく大事なことです。


<設計施工例はこちら>



 
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