思うこと
建築の「逃げ」 2007年4月11日
現在計画中の方の敷地に隣接して立派な竹林(庭というかな!?)がある。北側に奇麗に並ぶのを見ていると2階からの素敵な借景が目に浮かびませんか?
でもあくまでも「借景」。
お隣さんの事情により、状況が変化してしまった時でも動揺しないような計画も必要。この辺がいつも計画で悩む所ですね。
当てにしたり、気になりながらも「逃げ」を打つことが大事。建築では「逃げ」という言葉を良く使う。悪い意味での逃げるではなく、寸法的なシビアな納まりの際に身動きが出来なくならないような余裕の事を指す場合や、平面計画でも一つの用途に限定されるのではなく柔軟・汎用的に考えられるようにしておく事、etc・・・
でも既にこのお宅のプランニング軸はお施主さんが確立してくれているので楽をさせてもらってます・・(苦笑)。なので私はしっかりと「逃げ」を担当します^^。
人間にも建物にも「逃げ」られる遊びや余裕が欲しいですね。
今日は自分への戒めの記事になってしまいました^^;
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桜の咲く頃 2007年3月20日
今回は卒業記念の為、両面ブログ共通号です。(手抜きではありません^^;)
先日、娘が学校の授業で造った椅子です。
題名は「桜の咲く頃」。
卒業制作にもつながる桜シリーズだそうですが、選ばれて学校代表で出展されたそうです。多くの子は箱型で造ったそうですが昔、家で椅子を造ったのを覚えていて挑戦してみたのかもしれません。、
仕事柄、造りをチェックすると、納まりは・・・^^;
よく、選ばれたな・・・って感じ(笑)
でもこの色合いと情緒的な空気感は素敵です。
いままでの6年間、自分自身でも図工や美術は苦手だというコンプレックスを持っていた娘。どの教科もいつも感心する成績の娘だったので注して心動かされる結果は余り無かったが、この手の分野を「苦手だから」を言い訳にしていた彼女がこの椅子を自分で考えて造ったんだと思うと、どんな100点よりも嬉しくてならない。
今から10時間後は卒業式。
今回は行けそうである。今までの罪滅ぼしの為にも・・。
だから10年ぶりに背広も買った・・でも正直な理由はメタボリック・・・^^;。
さくらの枝先に桜色はまだ見えないが、この「桜咲く頃」に育つ卒業生の皆さん、そしてご家族の方々へ・・
「ご卒業おめでとうございます」
今日だけは親バカを許して下さいね^^;。そして嫁さん、今までお疲れ様でした。
そして4月からはついでに私にもお弁当を宜しくお願いいたします^^;
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キャンペーンって・・ 2007年3月 8日
「3月中なら見積もりから2割引きいたします。」
某ハウスメーカー数社を検討していた方が営業さんから言われた言葉がコレ。
当社にご相談された際に教えて頂いたのですが、ハウスメーカーさんとのやり取りを経験されてうんざりしてきた所に丁度言われた一言に対して一気に興醒めされたそうです。確かにメーカーも3月が決算月だから件数取りに必死です。
またこうもおっしゃっていました。
「安くしてくれるのは嬉しい事だが2割も引けるなんてどういう事なんでしょう!「このウチは○○だから」って風なレッテルを貼られたままで造って欲しくないですよ。」
自動車のような大量生産の商品ならまだしも注文品でそれも人が造るものが同じ扱いなんて信じられない、住宅業界はこんな事がまかり通っているのか・・と愕然とされたようです。
誠意ある見積提示をした値から2割切るという事は私達にとっては赤字に他なりません。でも正直、ハウスメーカーさんだけに限らず、町場の工務店さんや下請け職でも社員員や職人の給与の為に法外な赤字で受けていることも事実。まさにデフレスパイラルの中心にあるような業界。
ウラブログで書いていましたが、私、丁度車を買い替えたのです。勿論値引き交渉をしっかりと行いました。自分が逆の時は値引きはしませんと言ってるにもかかわらず^^;です。車の場合は安く買っても車の品質が落ちるわけでなく、NETでもあるように値引き相場と呼ばれるモノが存在している通り、値引き交渉が普通の行程と化しているから安心して!?交渉しました。
勿論お互いニコニコでの交渉成立にしてます。色々お世話にもなりますしね。「買ったらオシマイ」ではないと思いませんか?
ちょっと話がそれましたが、ただ安くなることが良いか悪いか、正直私も断定できません。分かるのは家づくりの行程を経験され、長く住む方の判断でしか計れないですよね。でもNETが普及した結果、あちこちのサイトで多くの不満や後悔の念が見受けられるようになっています。全て鵜呑みは危険ですが、何かを知るきっかけにはなるのかもしれませんね。
今回はこの辺で・・・
ちなみに当社は見積提示から値引きはありませんのであしからず・・です(苦笑)
あ〜・・でも、端数処理はいたしますよ(笑)
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意図を伝えるという事 2007年1月30日
計画中の白模型です。模型はパースやスケッチでは分かりにくい空間のボリュームや距離感、光の入り方等、打ち合わせには必須となっています。

もう20年も前の大学時代はこのようなアングル写真を撮って現像してケント紙等に貼り、プレゼンして課題提出していました。最近、機会があって覗くことがある色々な大学の卒業制作展を見るのですが、日々現実的な世界にいると学生達がCADやグラフィックソフトで描くアートのような凄いプレゼンに圧倒されてしまいます。
とは言え建築は陳列される絵画や彫刻のような芸術作品とは勿論違います。その中でも住宅建築は人が暮らすという超現実的な世界。だからどんなステキなプレゼンでも最後にはアナログ的な思考で人間の行動を考える作業が入らないとお仕着せの物体にしかならない。
意図を伝える為のプレゼンは勿論大切な事。住宅展示場も生活提案をプレゼンしている例の一つですね。でも必要以上の飾りやコラージュ、そして生活感を疎外したイメージ先行のビジュアルプレゼンテーションに経験が少ない皆さんが安易に「落ちない」事を祈るばかりです。(苦笑)
中々、目線の高さって分かりにくいようで
誰かが汚いスケッチを・・・。
プレゼンとは程遠いですね・・・(^^;)
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やりきれない相談 2006年5月29日
付き合いのある建材問屋さんのAさんが元気の無い声で電話をしてきた。
話はこうだ。今回の元請会社はある特有の施設を主に受けているブローカー的な建築会社でいつも付き合っている設計事務所に設計と確認申請を出させていた。大工さんの関係でその建築会社から建材問屋さんがプレカットを頼まれたのだが、建築会社のプレカット承認チェック不足により、加工のミスが発生したのである。
その部分が行政の検査で指摘を受けてしまい、的確な補強方法を意見書!?とともに提出するように求められたそうだ。そこでその建築会社が「報酬を出すから頼めそうな人はいないか?」とAさんに頼み込んできたらしい。
最近どうもこのような「どうしましょう?」という相談が同業者から入ってくる・・・勿論、仕事になるようなモノはまず無いが・・(苦笑)
私:「話は分かったけど、補強対策もそんなに難しいものではないね。でもさ、まずなんで元々の設計者に対処してもらわないのさ?その建築会社だってその位分からんかね?」
A:「その設計事務所は木造の構造のことは詳しくないようで、建築会社も丸投げが多いので・・」
私:「また、そのパターンかい・・・伏図(構造図)も書いているのに細かいことになると分からないって、よくそれで図面書いておいて毎日安心して寝れるよな〜ホント!裏ではこんな話がやり取りされてるって事、お施主さんは想像だにしていないだろうね〜。」
というような話があって、対処の方法や話の筋道、流れを説明してひとまず話を終えた。
素直な川の流れに見える見栄えの良い水面のようでも、その下では思いもよらない流れがあるものです。こんな話を聞いた後はいつもこう思う。
「やっぱり出来る範囲で、見栄を張らず、正直に、仕事をしよう!」
これじゃあ儲かるタイプではないな・・ウン(苦笑)
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