思うこと
読者の悩み 2010年9月19日
住宅雑誌「住まいの設計」で何度か取材して頂いたフリーライターの渡辺さんから先月電話が入った。
工務店向けの業界雑誌「日経ホームビルダー」の読者の悩みページを担当するので「工務店の代継ぎとしての色々な悩みを聞いて記事にしたい。」との事。
同雑誌には何度か事例紹介をされていますが、あまりに昨今の激動な時代の流れの中にある町場の零細工務店は多くの変換を求められています。今回はそんな工務店の中でも起業した方には無い、良きも悪しも引き継ぐ「代継ぎ」ならではの「切実な悩み」を是非にと・・。
聞けばアンケートの結果が読者の大半が当社のような10人以下の規模の工務店だそうで、全国の工務店を引っ張るトップランナーの成功事例も為にはなるが、もっと切実なレベルで紙面づくりを考える必要があるらしい。日々エンドユーザーの気持ちを敏感に感じ取る必要性は当然のことながら紙面で戦う出版業界も多くの悩みを抱えている訳です。
情報交換も含めて2時間ほど「悩み」を話した訳だが、流石に1ページのボリュームか、「職人の確保」というテーマに絞ってまとめられていました。でも当然、成功事例で終わっているわけでないですよ(笑)。愚痴を言っただけで終わっている勘も拭えない・・まあ、「読者の悩み」だから、それでいいんだけど・・(苦笑)
仕事の悩みは数知れずですが、イラストを見て戸惑った。白黒で書かれると、もう頭部はこんな表現になるんだと・・もう少し頭にも悩む必要がありそうだ(苦笑)
■■完成見学会のお知らせ■■
「家庭菜園を楽しむ家」in横須賀市野比
次世代ソーラーシステム
「そよ風」搭載
日時:10月2日(土)・3(日)
完全予約制
詳しくは「見学会情報」へどうぞ
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工務店の設計とは 2010年8月21日

昨年に続き、先日SAREXのワークショップで東大の建築学科に行ってきました。今年のテーマも「箱男」こと難波和彦さんと工務店のプレゼン対決というようなものですが、難波さんは既に退職され、先日に東大名誉教授になられたそうです。
最初に難波さんから完成直近の「環境共生住宅」のプレゼン、その後SAREXの工務店4社からのプレゼンと言う形で講評や質疑を介して、今後の住宅建築に対する思考をどこまで延ばせるかを議論すると言う内容でした。
建築家からと工務店からの設計アプローチの違いは整理できてもそれを実務につなげるコトはそれほど簡単なものではない。でも自分の理想系を常に「意識する」コトの重要性を改めて思い知らされた感じがしました。こだわりを持ったクライアントに対して、工務店で設計・施工する理由を履き違えないように、常に主張すること、語弊を覚悟して言えば「抵抗すること」がやはり勝負どころになるのだと。
工務店パネラーのお一人の発表に
「出来なくは無いのであればベストな選択と思えなくてもご希望を飲まざるを得ない」
何故なら・・工務店は「抵抗しすぎれば仕事は来なくなる」から。
ベストな提案を少しづつ「イジくられ」(業界用語かな!?(笑))、原案の良さが薄まるというパターンに陥りやすいところに設計工務店の最大のジレンマがあることは間違いない。
講評の中にもあったのだが、実施するまでに検討した計画案の中で一番出来が良いのは大抵、第一案だったと思えることは私も良く経験することです(笑)。要望を頂いたものを咀嚼した上でベストな提案がまず最初に来るわけなのですが、良くも悪くもクライアントは「我侭」(苦笑)です・・大事な骨子を実現させても意外な勘所があったり、また大事な骨子を崩してでもやはり優先順位の低い項目を数多く盛り込みたい!と軸がブレ始める等・・。設計者であれば誰でも苦しむ所です、工務店ならば尚のこと。
「注文住宅」とはクライアントの夢やこだわりを形にするもの・・・そう叫んでいるのは他の誰でもない自分(苦笑)。当然ながらその通りなのですが、施主のイエスマンになることが良い注文住宅につながる訳ではないというあたり前の事実を工務店の設計者はもっと声を大にして主張する必要性があるだろう。
だからといってその第一案が建築業界的評価や自己満足からみた「最優秀賞」であっても、クライアントにとって本当に最良の選択なものかどうか・・、やはり考えてしまう。何故なら、素人であるクライアントはそこから考えを整理してご自分達の最良の選択を見出すこともあり、そこから面白くなることも少なくはない。
こう考えながら書いていると、「プロとしての意見を通す」ことと「十人十色のこだわりの家造り」を両立させようともがいているのが良く分かりますね~。やはり設計者として自分自身、依然としてふらついているんだなと再認識しました(笑)。それに比べ、一切ブレない提案をする有名建築家と呼ばれる人々は本当に確固たる信念の基に生きているんだ・・と改めて思う。
まあこの答えが出せていたならどれかの分野で有名になれていたかも知れないね(苦笑)
ワークショップで再認識できたが、世間で一般的な無料プレゼンや「まずは・・たたき台としてのプラン」的なものを1週間程で提案してしまうようなことは今までどおり、絶対やらない・やってはいけないと。
それどころか「もっと主張しよう、抵抗しよう、自分の為にも、そして当然クライアントの為にも・・」とささやかな信念を・・。最高学府内で勉強した影響なのか・・(笑)真面目に自己分析をした夏の午後でした。
■■構造見学会のお知らせ■■
「ブックコーナーのある家」 in 横浜市金沢区西柴
日時:9月5日(日) 完全予約制 詳しくは 「見学会情報」 からどうぞ
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家具職人!? 2010年7月28日
前の記事に書いた「そよ風」を採用している横須賀市野比の「家庭菜園を楽しむ家」は大工工事が大詰めです。というか当社の場合、最後の方は大工さんというより家具屋さんといった方がふさわしいかもしれない(苦笑)
当社では大工が造る家具が多いので、大工には「家具屋さんに出すと高いもんな~、俺らって上手く使われてるよな~!!」と言われています(笑)本当に難しい納まりや手間のかかる仕事を本当に良くやってくれています・・感謝感謝。今日現場に行くと、キッチン本体やその周囲の収納部・TVボード等の大物造作の真っ最中でした。
既製品も勿論優れた機能や商品としての完成度は素晴らしいものがあります。ただ、10年、15年して壊れた部材は同色デザインのものが無いとか・・ちょっと残念なコトもあります。勿論メーカーも造り手も「キッチンもお風呂も消耗品のひとつ」と考えていますので仕方が無いのかもしれません。
建築設備に限らず、何でも取り替えた方が安いという不思議な感覚には未だに馴染めません・・。
その点、造作家具は大工さんと建具屋さんが要れば、汎用的な素材を使っているので、少しづつの修繕をしていけばいつまでもツギハギ品にはならない、それどころか他の無垢材と同様に家に馴染んで「いい感じ」になるのも楽しみのひとつと考えてもらえれば面白いのが出来るんですけどね。

外ではお施主様が収穫した果実の天日干しをされていました。
自分の育て方で収穫したものにはスーパーの瓶詰め製品に無い美味しさがあるはずです。
■■完成見学会のお知らせ■■
日時:8月7日(土) 完全予約制 詳しくは 「見学会情報」 からどうぞ
■■スタッフ募集のお知らせ■■
只今、現場管理スタッフ・協力業者を募集中です。 コチラより どうぞ
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時間の共有 2010年7月16日
昨日は鎌倉の「そよ風とスキップフロアの家」のお引渡しを行いました。
とは言いながらも多少の残工事や写真撮り・見学会でお借りするのですが、色々なご準備もあり、鍵のお引き渡しと取り扱い説明をさせて頂きました。
60坪を越える大きなお宅ですので、2軒分に相当するパッシブソーラーの「そよ風」の効果が楽しみですが、まずは夏モードは正常作動していますので、こちらも一安心です(笑)。

こちらのお施主さまは本当に家づくりを勉強されて、ご自分のお好みをしっかりと伝えて頂き、しっかりと具現化されたことは尊敬に値します。作業のこなし方も含め、間違いなく私の3倍は優秀な方です(笑)ですがそれは決してストイックや私達に手厳しいというものでは無く、むしろ正反対なもので、2年以上前の見学会での出会いからこの完成まで本当に私達の仕事にご理解を頂き、また心から信用してくれているんだという想いがこちらに伝わってきました。
そしてお引渡しの最後にコメントカードと共に「気持ちとしてスタッフの皆さんに・・」と色々頂きました。
戻ってから開けて見ると、なんと手造りの品が沢山詰まっていました。日頃は相当お忙しいはずなのに、手の込んだ品をご用意して頂いていたことに改めて感動、そして感謝。

それも当社のロゴマークまで!手の込んだ品を本当に有難うございました。
皆で大切に使わさせて頂きますね。あまりに嬉しいコメントカードでしたので、少し紹介させて頂きます。
・・・皆さんに出会うことができたのは人生で大きな喜びのうちのひとつです。数々のわがままをかなえて下さり感謝しています。スタッフおひとりおひとりの暖かさが嬉しかったです。楽しい時間を共有していただいたこと、そして素晴らしい家を有難うございました。・・・
HPにイエづくりのコトのページにお題目で書いている言葉
「家づくりってのはお施主さんと一緒になって造っていくもんだ!」
形だけが評価の全てというわけでなく、目に見えない部分の「満足感」や「達成感」をいかに感じてもらえるかが、後悔しない家づくりにつながるのだと思います。
どれだけ一緒になって「協働」できたのかが私達の価値の全てなのかもしれません。
あたり前のような話ですが、その言葉どおりの仕事が出来たような気がしてとても嬉しいですね。
そんなお宅の完成見学会を8月7日(土)に予定しました。猫と暮らす仕掛けも色々あります。
駐車場が少ないので時間単位での完全予約制となりますがご興味ある方はお問い合わせください。

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消えない資産 2010年6月12日
「見晴らしデッキのある家」のS様からですよ、とスタッフから渡されたのは「小川軒」のレーズンウィッチとシューロールのセット。さすがうちのお施主様です、不思議と私の好物をご存じなのです(笑)

ずぼらな私は、差し入れやお礼の品をお渡ししたり、気配りするのが不得手で、いつも頂いてばかり・・、大人としては失格ですね(苦笑)。お施主様方から素敵な品を頂くことが本当に多く、気持ちがしっかりと伝わってくるのが嬉しい。
やはり美味しい頂き物が多く、それは我々スタッフの胃袋に消えてしまいますが、しっかりと心も満たされ、その気持ちが心のビタミンとなって豊かな気持ちにさせてくれます。その積み上がりは目に見えない大切な我々の資産です。ちょっとカッコつけてしまいました(笑)
これでまたウェストが1,2CM増えそうです(苦笑)
■■スタッフ募集のお知らせ■■
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